私が引越し作業員を始めた頃の家屋の養生は、実に玄関に敷くマットと、数枚の資材(キルティング)だけでした。ぱぱって敷けばそれでおしまいです。
ところが年々その種類も増えてきました。今では作業を始める前の養生にも結構な時間が必要です。回り階段のあるお宅や洋風建築などでは、そのための資材だけでもかなりの数が必要です。
ただ、養生があるからと安心してしまえば、やはりよい結果は生まれません。ぶつけても養生されているから大丈夫。ではなく、あくまでも『万が一ぶつけることがあっても保護されている。』これが養生に対する考え方のはずです。
時にはわずか1cmにも満たないような養生の厚みが邪魔で、家具が階段を上がらない・・・なんてこともあります。養生は頼ってはいけないものと考えるべきなのです。
もう一つの考え方は、『見た目の安心感』です。随所に完璧とも言える養生が施されていると、それを見ている方にもしっかりとした安心感を与えられます。
また、夏の時期などは、作業員も汗をたっぷりかきながらの作業になります。これが厄介なのですが、新しい畳に落ちた汗はほとんどがシミとなって残ります。
この様な場合の畳の養生などをしっかりしてくれる業者ならまずは安心でしょう。
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